2014年3月20日木曜日

沖縄研修

2月12日~15日、劇団員有志で沖縄を訪れました。
新作『ひめゆり』と向かい合っている今改めて、沖縄戦の跡を実際に見るための旅でした。

行きと帰りはほぼ移動のみの3泊4日。
13,14日の2日間で、できる限りの場所を見てまわろう、なるべく自分たちの足を使おうという計画でした。

13日、那覇市。時折雨が降る中、向かったのが、南風原(はえばる)にある「沖縄陸軍病院壕群20号壕」。
入口手前にて撮影

ここは、1945年3月末~5月下旬の2ヶ月、ひめゆり学徒隊が傷病兵の看護にあたった場所です。
中は見学ができ、当時のままの状態がほぼ残されていました。

この日のうちに、沖縄の南部、糸満市に移動をしました。


14日、糸満市。この日は宿でレンタサイクルを借り、早朝から出発して、時間と体力と相談しながらあちこち巡りました。

喜屋武岬
荒崎海岸
魂ぱくの塔
沖縄師範健児之塔
摩文仁の丘
平和祈念公園・資料館・平和の礎
ひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念資料館

喜屋武岬と平和の塔
荒崎海岸の海
沖縄師範健児之塔入口のガジュマル
平和祈念公園から見た海
摩文仁の丘入口の階段
平和祈念公園内にて

自分たちで組んだ日程だったので、じっくり時間をかけてまわることができました。

糸満市には、学徒隊として動員され犠牲となった学生たちの遺族や、激戦地域の住民によるもの、全国44の都道府県によるものなど、120を超える慰霊塔・碑があります。

この南部がかつて激戦地であったことの表れと言えるでしょう。

一方で、そっといのりを繰り返す中で、「平和」について静かに考えることのできる場所でもありました。

今回沖縄で見たこと、感じたことを劇団員で共有し、もう一度まっさらな気持ちで『ひめゆり』と向き合い、7月の公演に臨みたいと思います。